【ペルー出張編】非常事態宣言から緊急帰国!~中華食材屋ドタバタ体験記~ 3/5
こんにちは!
中華食材専門卸ヤマヤです。弊社では、ふかひれをペルー共和国で現地調達しています。実はコロナウイルスが流行りだした当時、ふかひれの買付の為にペルーを訪れていました。出張予定は、2020年2月初旬から3月中旬まで。毎年買付にいくのが恒例となっていますので、この年も他の年と同様に「ふかひれ三昧」の出張となるはずでした。しかし、この年はいつもと全く異なる体験をすることとなりました。前回の記事では、緊急事態宣言発令されてからの現地旅行会社を通じてのやり取り、そして外務省が手配した帰国者の為のホテルを通知され、ホテルまでの移動の経緯を書きました(最初から記事を読む)。第3回の本日の記事ではその後の流れを書いていきたいと思います。
3/29(日) 9時00分ホテルのロビーでチェックアウトを済ませる。9時20分頃にバスに乗り込み待機。一緒に乗っているのは44人。別のホテルから日本人帰国者を乗せたバスがもう一台到着。若い数人の個人客と団体ツアー客が乗り合わせていた。
団体客のグループはチャーター便でメキシコシティに到着後、サンフランシスコ経由で帰国するようだ。先程、日本政府がアメリカからの渡航客をすべて拒否するとの方針と速報が出たので、この人達は帰れるのだろうか?と考えた。
出発前にフィリピンから羽田に向かうカナダ人旅行者を乗せたチャーター機が炎上したというニュースを見て不安になる。
迎えにきたバスと先導する警察車両。取材陣と思われるカメラマンの姿も
9時40分頃に軍用空港に向けホテル出発
赤いナンバープレートの車に先導され、空港へ向かう。その車の運転席にはペルー政府の役人が同乗しているようで、閉鎖されたペルーの街を時折、水戸黄門の紋所のような許可証を見せながら通過していく。バスはその後ろにぴったり着き、さらに先行車両とは別の警察のバイク4台に周りを囲まれながら移動。まるで私たちはVIP待遇のようだ。
ペルーの街は至るところに検問所が設けられていた。公共機関のバスなどは一部運行。許可を受けたタクシーもわずかに走っていた。
バスには、大使館の職員と旅行会社の社員合わせて3名が同乗。
有能そうな大使館員のAさんより、バスは最大の換気を行なっていること、密閉空間で喋ると飛沫が飛ぶから注意するよう注意があった。
赤いナンバープレートの先導車。その前には警察のバイクも確認できる。警察車両が優先され、一般車両は通路を空けたり、止まって道を譲ったりしていったのが印象的であった
10時10分到着
軍用空港はホルヘチャベス国際空港(リマにある国際空港)に隣接していた。国防上軍用空港はgoogleマップに表示されていなかった。
すでにオーストラリアの旅客を乗せた4台のバスが軍用空港の入り口に待機していた。
乗客のいないバスが沢山あとからやってきた。このバスはペルーへの帰国者を受け入れるためのものだろう。先に軍用空港の中へ入って行った。
他にも各国への帰国者を乗せたバスが数台入ってきた。
空港はこれからチャーター便にのる外国人で溢れていた。
警察官が沢山いてあたりは物々しい雰囲気に満ちていた。
隣で待機する、オーストラリア人を乗せたバスの様子。他にもバスが多数止まっていた
左側に各国のバスが並んでいるのが確認できる
10時30分 続々とバスが軍用空港前に到着。バスに乗っている大使館員より、オーストラリア人搭乗のバスの次に日本人客のバスは空港に入ることが発表される。しばらく車内で待機。
次回、いよいよ空港へ。そして無事帰国できるのか
~続く~
ひとつ前の記事に戻る
最初から記事を読む
グルメ大国ペルーについての記事はこちら