【ペルー出張編】非常事態宣言から緊急帰国!~中華食材屋ドタバタ体験記~ 4/5
こんにちは!
中華食材専門卸ヤマヤです。弊社では、ふかひれをペルー共和国で現地調達しています。実はコロナウイルスが流行りだした当時、ふかひれの買付の為にペルーを訪れていました。出張予定は、2020年2月初旬から3月中旬まで。毎年買付にいくのが恒例となっていますので、この年も他の年と同様に「ふかひれ三昧」の出張となるはずでした。しかし、この年はいつもと全く異なる体験をすることとなりました。前回の記事では、緊急事態宣言発令されてからの現地旅行会社を通じてのやり取り、そして外務省が手配した帰国者の為のホテルを通知され、ホテルまでの移動の経緯、そしてホテルから空港にたどり着くまでの経緯を書きました(最初から記事を読みたい方はこちらから)。第4回の本日の記事ではその後の流れを書いていきたいと思います。
3/29(日) 10時50分 まだオーストラリアのバスも中に入らず待たされている。大使館員のキャリアAさんのみこちらに着いた時から席を外している。中で何かしらの交渉を行なっているようだ。
11時頃 Aさんがバスに帰ってきた。他の大使館員職員と打ち合わせを行なっている。口振りからして、チャーター便の手配の件で何か揉めているようであった。ぎりぎりまで調整を行なっていて、いつ飛ぶかわからないとは言われていたので最終調整を現段階でも行なっている可能性がありそう。話し合っていた大使館職員2人が一緒に外へ降りて行った。外には別に日本人と思われる職員が2人いて、4人で打ち合わせを行なっていた。その間にも続々と空のバスが空港の中へ入っていく。1人の大使館員はすぐに戻ってきた。Aさんはまた打ち合わせの為、どこかに消えてしまった。
11時半 Aさんが帰ってきてインカコーラを飲む(※ペルーではコカ・コーラの他にインカ・コーラという黄色い色のコーラが人気。味は普通のコーラより甘みが強い)。また打ち合わせに行ってしまった。
その間車内で、ペルーに来ていたツアー客と話をした。その人は13日にペルーに入り、20日に出国予定だったとの事。ナスカは観ることができたが、マチュピチュへ行く前に非常事態宣言になり、それからはリマのホテルに滞在していたとの事。
11時40分 Aさんの説明によるとアメリカとイギリスの旅客を乗せたバスが先に入る。人数が多いため、12時05分になりイギリスの旅客が待合室から飛行機に乗り込んだ後、日本人旅客のバスが軍用空港に入れるとの事。Aさんはリマ発→メキシコ行きの便が遅れないように依頼をかけているとの事。
軍用空港の前で待っていた時の写真
12時10分 オーストラリア旅客のバスが中に入って行った。
12時15分 車内アナウンスがあり、あと15分ぐらいかかるとの事。
12時50分 ようやく許可がおり、空港の中に入る
13時15分 簡易的に組み立てられた天幕の下でパスポートチェックを行う。顔もみないでパスポートの写真だけ機器で読みとり、パスポートに判子を押していった。日本人もバス2台分でかなりの人数になった。
パスポートチェックを受ける為に天幕の下で並んでいる日本人旅客
麻薬等不審物が無いか、犬を使った検査を行っていた
13時40分 その他の荷物のチェックなどを行う。
14時10分 バスで飛行機の側まで移動する。大使館職員とはここでお別れ。皆で手を振ってくれたので、窓から手を振る日本人が多くいた。
14時20分 飛行機に搭乗完了。機体はランチリ(チリの航空会社)の機体。添乗員は4名。24番までの飛行機で6列あるので、144名登場できる飛行機。前の3列は人が乗っていないがほぼ満席に近い状態のため、搭乗している日本人客は約120〜125名ほどと推測される。
機内ではメキシコ入国のための書類とお菓子が配られた。
搭乗したランチリの飛行機の写真
15時05分 離陸
離陸後、隣の席の方Bさんと知り合いに。
Bさんは、お子さんがミラフローレス(リマにある繫華街)に滞在しており、今はペルー現地で採用された日系企業の社員との事。Bさんのお子さんは長年ペルーで働いており、日本大使館の方とも知り合いとの事。ペルーに関する話で盛り上がり、メキシコまで同じ便で帰国する事となった。
次回いよいよ帰国へ。経由地のメキシコでトラブルに見舞われる?
~続く~